座禅座禅

  • HOME
  • >
  • 禅語 カ行

スポンサードサイト

 

【禅語】

 漢字が多く読み方も難しかったりする禅にまつわる用語。
特に私たちの日常の生活ではあまり使わないものは、見てもよくわからないものです。
ここでは、いくつか禅に関連して使われる用語、単語の説明をしてみたいと思います。

禅イメージ画像


禅語 カ行

 

【喫茶去】(きっさこ)

中国唐の高僧趙州和尚の逸話があります。修行僧が和尚を訪ねます。趙州和尚「前に来られたことはありますか?」僧「いえ、初めてです。」和尚「まずはお茶でも召し上がれ。(喫茶去)」。別の僧が訪ねたときも同じ質問をします。僧「はい、前に来たことがあります。」「まずはお茶でも召し上がれ。」、これを聞いていた寺の院主は、「何故初めて来た人にも、前に来たことがあるひとにも、”まずはお茶でも召し上がれ。”というのですか?」趙州和尚は答えます。「まずはお茶でも召し上がれ。」これを聞いた院主はたちどころに悟ったとのことである。立場や今までの歴史や、時間軸などが異なる人に対して同じように返すということは、それらのしがらみから超越した状態であることでもあり、また相手への歓迎の気持ちを表した言葉とも取れます。また当時お茶は高価であったので、「目を覚ましなさい。」という警句も包括しているのであるという解釈もあります。
 

【眼横鼻直】(げんのうびちょく)

道元禅師が修行者への説法として語った言葉。眼は横に、鼻は縦についているという意味。目前の事実を、ありのままに見て、しかも、そのままであることを認識する。簡単なようでとても難しいことではないでしょうか。心理は、ごく一般の日常的なものの中に存在し、どんなものでもありのままに受け止めることが大切であることが分かる。

 

【行雲流水】(こううんりゅうすい) 

道元禅師の書かれた「普勧坐禅儀(ふかんざぜんぎ)」という書物に書かれた言葉です。空を行く雲や川を流れる水はつねに流れ動いており留まることがありません。サラサラとこだわりもなく流れている雲や水などは、一切のものに執着しないという禅の悟りの境地を象徴しているかのようです。禅の修業僧を「雲水」と呼ぶのは、この句からきていると言われます。