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【禅にまつわる用語集】

 漢字が多く読み方も難しかったりする禅にまつわる用語。
特に私たちの日常の生活ではあまり使わないものは、見てもよくわからないものです。
ここでは、いくつか禅に関連して使われる用語、単語の説明をしてみたいと思います。

禅イメージ画像



【公案】(こうあん)

 過去の禅僧などの残した書物などや逸話、行動に関してを「問題・課題」として悟りを開くきっかけとして修行者に提示する。この問題や課題にあたるものが公案と呼ばれる。
特に臨済宗ではこの公案に基づく修行が中心となる。

【見解】(けんげ)

 修行僧がこれまでの修行で得た考え方や、公案の解釈などを指す。これにより修行の進み度合いを測ることになる。

【野狐禅】(やこぜん)

 直訳すると“野狐のような禅”。禅の修行を通しての悟りを得ていないのに悟ったようなふりをする、悟ったと勘違いをするような禅者をさして使用したりする。

【相見】(しょうけん)

 読んで字のごとく相対して(会って)見る(=あいまみえる)こと。特に禅宗での使われ方としては修行者が師匠となる禅僧と会い、指定関係をむすぶという際に使われる。

【作務】(さむ)

 作業・勤務を表す言葉。禅宗では坐禅などの「静中の工夫」対し実際に体を動かして作業を行うことを「動中の工夫」と呼び、それも大切な修行であると考える。

【典座】(てんぞ)

 禅院での庶務を担当する職の一つで、食事を担当する役目を担う。この担当はとても大切な修行であるとされる。

【夜坐】(やざ)

 修行僧が夕刻または就寝時間後に自主的に坐禅の修行を行うことを指す。

【経行】(きんひん)

 坐禅と坐禅の間などで、足の疲れをとったり眠気を取ったりする目的で禅堂内を歩くことを指す。ゆっくりと歩くが、なかには静かに早歩きを行うような経行もある。

【雲版】(うんぱん)

 禅院で食事の合図を知らせる打器の名前。通常雲の語りをかたどっているので雲版と呼ばれる。雲は雨をもたらすことから、食事で使う火の用心としての戒めもある。

【警策】(けいさく・きょうさく)

 「けいさく」は臨済宗、「きょうさく」は曹洞宗での呼び方となる。ものが激しいときの様や激しくすることを意味する。坐禅の際に姿勢が崩れたり、眠気が襲ってきた際に肩をたたく棒の名前である。

【東司】(とうす)

 禅寺での便所の呼び名。古来禅寺ではトイレは敷地の東側におかれていたことに起因する。